小説日本大学を読んで感じたこと

 この本は、「スポーツ・ニッポン」紙に1986(昭和61)年2月から492回にわたり連載されたものです。日本大学創立100周年を記念して1989(平成元)年に、角川文庫として刊行されⅠ・Ⅱの2巻から構成されています。作者は、ドキュメンタリー作家の大下英治氏です。

1巻目は、吉田松陰の薫陶をうけた山田顕義は、維新の混乱のなかで日本的人材育成の必要を痛感し、1889(明治22)年日本大学を創立した話から始まって、駿河台の学舎に集った若者たちが紹介されています。

高文試験を突破して警視総監まで上り詰めた秦野章さん、IOCの委員長をつとめた柴田勝治さん、自治大臣をつとめた梶山静六さん、山陽特殊鋼会長の大内俊司さん、五つ子を救った日大板橋病院の萩原忠文医院長、ミサワホーム創業者の三沢千代治さん、日本電気副社長の植之原道行さん、ユニデン会長の藤本秀朗さん、東急エージェンシー社長の前野徹さんという錚々たるOBが登場します。

2巻目は、スポーツや芸術の分野で活躍された人たちが紹介されています。最強の軍団フェニックスに不敗の敢闘精神をふきこんだアメリカンフットボール部の篠竹幹夫さん、ゴルフ部の黄金期を築いた藤木三郎さん、倉本昌弘さん、湯原信光さん、元横綱の輪島大士さんなどのスポーツ界のスターが登場します。また、藝術学部では、映画監督の深作欣二さん、森田芳光さん、写真家の篠山紀信さん、沢渡朔さんなどの話が掲載されています。

ここに出てくる人たちは、全て日本大学の卒業生です。これだけ広い分野で優秀な人材を世に送り出している大学は類を見ないのではないかと思いました。この本を読んで、日本大学の歴史、奥の深さを知ることができました。絶版になっていますが、アマゾンで古本を取り寄せることができますので、ぜひお読みいただきたいと思います。

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